短い冒頭のシーンで多くの家族事情を登場する車のアウディA4関係で描いています。

千と千尋の神隠し・アウディA4

スタジオジブリの名作のひとつ「千と千尋の神隠し
その物語は千尋の家族が車で引越しをしているシーンから始まります。

 

道に迷ってしまって、テーマパークの跡地と思われる湯婆婆の拠点の入口になるトンネルにたどり着くまでの僅かなシーンのみの登場ですが、ジブリの作品の中でも車の印象が強く残る作品になっています。

 

 

使用されている車はアウディA4

アウディ

 

車種自体にはあまり本編の中では触れられていませんが、使用されている車種は当時宮崎駿監督が仕事車として使用されていたアウディA4の2.4クワトロとなっています。

 

初代モデルとなるB5型が使用されていて、1994年~2001年まで販売されていた同車種は1.6L~2.8Lのエンジンラインナップがある大衆車として、日本でも高い人気があったアウディのエントリーモデルのセダンとして人気です。

 

他社メーカーの車と比較すると、CセグメントとEセグメントの中間にあたるDセグメントというカテゴリーに入ります。

 

リアル差を追求されたシーン

映画の中でもジブリ作品としては珍しくリアリティも追求されて作られたシーンで、ドアの開閉音やエンジンサウンドはアウディの広報車から現車録音されたものを使用されています。

 

道に迷って未塗装の悪路をお母さんに抑制されつつも「大丈夫。この車は4躯だぞ」と言ってかっ飛ばすシーンでは外車特有の固めのサスペンションが強く振動している部分まで精巧に表現されています。

 

中古車でお手軽に買える車

映画で登場する車の中でも、世界的な名監督宮崎駿氏の元愛車としても注目を集めていたにも関わらず、中古車相場ではプレミア価値はほとんど発生していません。

 

映画で使用された初代モデルは中古車相場では30万円~60万円で買えるお手軽な車となっています。

 

道が狭い日本国内においては、本来はCセグメントよりも高級なDセグメントですが、人気が高いのは取り回しが良いCセグメントで中古車相場でもDセグメントがCセグメントよりも安くなる逆転減少が起こる事もある、相場落ちが大きい狙い目のサイズの車となっています。

 

 

車のシーンで両親のキャラクター設定を強く引き立たせている

映画の中では両親は湯婆婆の魔法で豚にされてしまう両親ですが、冒頭の車を運転するシーンでは両親の性格を表す要素が多数含まれています。

 

まずは車の車種自体で、左ハンドルのアウディ2.4クワトロの4WDに乗るという時点で、
車好きや、自分を強く見せたい父親のキャラクターが現れてます。

 

最終的に、店員がいないお店のご飯も現金もカードも持っているからと言って、断りもなく食事を食べてしまう両親の性格を車種の時点から前兆を出している事になります。

 

後ろに小学生の子供が乗っている車でも、お構いなしに未塗装の道路でスピードを出したり、車から降りてトンネルの先に入っていくシーンでは怖がる千尋を着たくないなら車で待っていろというシーンでは、両親が子供よりも自己中心の性格なのを表しています。

 

こういったシーンがあるからこそ、両親が無断で食事を食べる時に千尋だけは食べないという選択を取れた事に結びついています。

 

決して子供に大きく愛情を注ぐ親ではありませんが、仕事の転勤で引越しをして、アウディA4クワトロに乗っているという設定から、普段は家族の時間よりも仕事を優先してバリバリ働いている父親の姿が想像できて、単純にダメな父親という事ではなくて、しっかりと威厳を持っていて年齢的にも千尋は両親の事が好きで頼っている事が見えてきます。

 

こういったちょっとして車のシーンから、前半に少ししか登場しない千尋の家族環境を細かく表現できている所はジブリの隠れた凄さだと高く評価できます。